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スタートアップレッスン:その1 あなたがSalesforceから学べること

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前段

スターアップ企業にとって製品開発はその存在意義であり生命線でもあります。起業家はできるだけ大きく成功したいと思っているでしょう。今回はそんなスタートアップ企業の起業家が製品開発に関してSalesforceから学べることについてです。

アプリケーションの強みはどこから生まれるか?

ベンチャー投資家や起業家からよく聞かれる質問の1つに次のようなものがあります。
曰く、

Salesforceのような企業での製品戦略はどのようなものなのか?それは、Oracleのそれとはどう違うのか?
OracleやSAPが取る製品開発アプローチと比べてSalesforceが根本的に異なるのはどのような点なのか?

これらについて私はその3つの企業の考え方とDNAに依ると思っています。クラウドだからとかSaasだからということではありません。

三者三様の製品戦略

Oracleは何よりもまずDBのことを考えます。SAPはビジネスプロセスを考えます。そして、SalesforceはUX(ユーザ体験)を考えるのです。(この3つの企業に限らず)全ての企業において、それら3つの事柄は全て実行されています。しかし、どこからスタートするか、どこにフォーカスしているかが製品にとても大きなインパクトを与えることになります。

例えば、あなたが HealthCare.gov(政府運営のオンライン健康保険市場)のようなアプリを構築しているとしましょう。

Salesforceならこういった質問をします。
それはユーザの目にどのように映るだろうか?ユーザとの間でキーとなるインタラクションは何だろうか?iPhoneとiPadでは見え方が異なったりしていないだろうか?

こう考えたものが

こういったアプリケーションになります。

SAPならこういった質問をします。
キーとなる自動化プロセスは何だろうか?誰がどんなタスクを担っているのだろうか?

こう考えたものが

こういったアプリケーションになります。

Oracleならこういった質問をします。
キーとなるエンティティは何だろうか?どんなスキーマ構造を持つことになるだろうか?

こう考えたものが

こういったアプリケーションになります。

これは、UXを先に検討しましょうと言っているように聞こえるかもしれませんが、全くそんなことはありません。あなたがフォーカスしていることを上手に提供できればいいと思っています。

つまりこれは、ユーザにとって重要ではないことにフォーカスすることがないように慎重に選択を重ねていくということです。これは画面レイアウトを決めることよりもはるかに重要なプロセスです。

どの方法が最適?

上記の様式重視の考え方によりそれらの企業を区別することができました。このことは、どのような種類の製品が成功しそうか、あるいは失敗しそうかということについてのヒント与えてくれていると私は思います。小さなスタートアップの場合は、Oracleに対抗できるようなスキーマデザインを持ったアプリケーションを提供していないかもしれません。しかし、最高のUXを持った製品を開発することでそれらを回避することができるとも思います。

スタートアップとして認識すべきことは?

これらの数十億ドル規模の企業と同様にスタートアップ企業は独自の思考様式を持っていると思います。この先入観を認識し、それを活用することが重要です。そして、それはあなたに不利になる可能性もあることを知っておくべきです。

例えば、あなたがソーシャルネットワークを利用したアプリのデータモデルを構築したとします。それは、非常に優れたモデルで明らかにあなたの会社を長く存続させることに一役買うことになるかもしれません。しかし、(スタートアップにおいては、データモデルにフォーカスするより)ユーザに登録と試用をしてもらうことにフォーカスすることの方が必要なケースもあります。

スタートアップ企業に適用可能なこと

まずあなたのスタートアップがどんな会社なのかを知りましょう: あなたの会社の誰かが製品 X を開発しよう!と言った時、あなたはドキュメントを書くのか、プロセス図を作成するのか、モックアップを作成するのか、どれですか?あなたの先入観を評価し、その達人になりましょう。

次に他の様式を試してみましょう: あなたの DNA にとらわれてはいけません。多くの製品は存在していない問題を解決しようとするために失敗します。他のレンズを試してみてみましょう。

様式を多様化してみましょう: あなたが UX 中心の会社の場合にはデータベース信奉の CTO を雇ってみましょう。ビジネス プロセスの専門家のマーケティングの担当者を雇ってみましょう。そして、それをミックスするのです。

あなたはどう考えますか?

著者:  Anshu Sharma

途中に様式(modality)という言葉が何度も出てきます。「様式」と表記していますが、日本語的な意味合いからは「ムードや雰囲気を含めたやり方」と言った方がしっくりくるかもしれません。企業にはそこいる人たちによって自然に形成されるムードがあります。そしてそのムードが製品開発の取り組み方を大きく左右しているのだとAnshuは言っています。そして、ユーザにとって重要なことにフォーカスしつつムードを多様化していくことがベストプラクティスとなることは言うまでもないでしょう。
しかしながら、本当に失敗と成功を分けるのはそのベストプラクティスの実行を上手に積み重ねられるかどうかにかかっているようですね。


この記事は、http://www.anshublog.comに掲載された「Salesforce Startup Lesson #1: How are products built by Oracle, SAP or Salesforce different?」を翻訳した内容です。

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投稿日:2013年12月18日 カテゴリ:トップニュース ベストプラクティス