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CRMが地図情報ツールを必要とする5つの理由

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CRMやSFAソリューションと連携することで、より高い付加価値をもたらすものの一つが地図情報ソリューションです。そのメリットについて、5つのポイントを紹介しています。

CRMが地図情報ツールを必要とする5つの理由

要約:営業担当者が本来の自分のテリトリーがわからなくなるのは問題です。5つのわかりやすいポイントで、TexMobile社のCEOであるBill McNeilが、なぜCRMシステムに位置情報テクノロジーが組み込まれているのかを説明します。また、位置インテリジェンスによって、競争優位性をどのように高めるかについて詳細を述べています。

1. ジオ・コーディング(マッピング)された担当者データから、新たな顧客関係や営業機会を発掘

「多くの言葉」と同じくらい価値がある描画(イメージ)、という言い方がここでは当てはまるでしょう。シンプルに、1回ないし2回のクリックで担当者の所在地をマッピングするプロセスは、市場参入機会、市場カバレッジ、競争におけるプレッシャーとなるものを可視化します。いくつかの地図情報ソリューションは、ポイントマップを表示するだけでなく、同じデータのクラスタやヒートマップも生成します。クラスタマップは、特定の場所の担当者数を、ヒートマップは位置ごとの密度を表示します。
地図は、有益な情報にあふれていますが、より便利になるのは、その情報を共有したときです。多くのCRMの位置情報(LBS)サービスは、地図をメールしたり、パワーポイントのようなプレゼンテーション用アプリケーションに挿入したりできます(図1)。

Map data on PowerPoint

図1: Power Point


2. 近接検索によってCRM/SFAアプリケーションのクエリや検索機能を補完

CRMとセールスフォースオートメーション(SFA)用ソフトウェアは、州、都市、郵便番号で顧客担当者を検索できますが、位置情報サービスを使うと地理的な特性によって分けられた担当者を検索できるのです。(1)の画面ショットは、サンノゼのウッドサイドロードとハイウェイ280、101、85号線で区切られた検索エリアを表示しています。(2)はノースダラスのハイウェイ35E線沿いの担当者を表示しています。このような検索は極めて価値があるにもかかわらず、地図情報ツールなしには実現は非常に難しいのです。
より高度なLBSアプリケーションを使うと、近接検索での担当者レコードの数値フィールドを加算することもできます。つまり、検索用の多角形や特定地域を囲った円を描くことで、ある囲まれた場所の売上合計、総人口、総利益を知ることができるのです。

Polygon search in Bay Area

図2a: 多角近接検索(1)

 

3. LBS/地図情報とCRMやSFAソリューションを統合しルート計画を作成

顧客担当者の可視化や空間的な情報把握に加えて、CRM/SFAユーザは訪問ルートの提示も必要としています。地図情報やLBSソリューションはこの課題にはまさにぴったりです。LBSアプリケーションの中には、最適かつ順序を考慮した訪問ルートを提示したり、顧客訪問時間や移動中断の種類を入力したりできるものもあります。

Routing example

図3: ルート計画


4. 地図情報アプリケーションによるマイレージログ作成

ルーティングプロセスの一環として、より高度なLBSソリューションではマイレージログを作成します。マイレージログは、大変価値のあるレポートで、経費精算や税金控除(経費)の際に利用できます。

Mileage Log

図4: マイレージログ


5. CRMアプリケーションと統合することで容易に地図情報ソリューションへアクセス

地図情報アプリケーションを使う際に最大の抑止力となってしまうものの一つは、ファイルがマップされるために、まずCRMアプリケーションからデータをエクスポートしLBSプログラムにインポートシなければならないということです。近接マッピング検索の結果をCRMソリューション上で使えればとても便利ですが、それはさらに複雑な話になるのです。近接検索の結果をエクスポートし、さらにCRMに戻すことが必要だからです。言い換えると、地図情報プログラムの恩恵を最大限に享受するには、CRM/SFAユーザはインポートとエクスポートを2回ずつ行わないといけないのです。
次の画面ショットでは、有名なCRMアプリケーションであるAct!のツールバーに、LBSアプリケーションのマッピング、ルーティング、マイレージといったタブが追加されている例です。このように統合されれば、面倒なインポートとエクスポートの手順は完全に省かれます。

Embedded Map Solution

図5: 組み込みアプリケーション


著者: Bill McNeil

地図情報、位置情報を使うと、これまでにない分析ができたり、可視化が容易になったりします。高い可能性を秘めているとはいえますが、ルーティングやマイレージなどは、日本では一部の業界や業種にニーズが限られてしまう可能性もありますし、外国製のCRM製品が多い中で、日本の地図情報ソリューションとどこまで連携できるかなど、まだまだ課題は多い分野といえそうです。

日本におけるCRMと地図情報ソリューションの連携についても、今後ご紹介できればと思います。


※※この記事は、Directions Magazineに掲載されていた「Five reasons CRM (Customer Relationship Management) needs Business Mapping Tools」 を翻訳したものです。

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投稿日:2013年11月8日 カテゴリ:トップニュース レビュー