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2013年上半期 CRMマーケット 日本と海外 その①

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まえがき

ニュース&レビューの初回記事はcrmreviews.jpオリジナル記事です。crmreviews.jpでは、海外記事の翻訳のみならずCRMソフトウェアやマーケットに関して独自の視点での紹介も行っていきます。初回に取り上げるテーマは、『2013年上半期 CRMマーケット 日本と海外』。2013年上半期は、今後のマーケットの動きを見ていく上でいくつか手がかりになるものが見えてきた時期でした。ここでは数回に渡って、その動きを見ていきたいと思います。

日本のCRMマーケット

まず、国内のCRM市場全体についてみてみましょう。マーケットの規模は拡大基調で堅調に推移しており、クラウドで大きく伸ばしているSalesforce.comとMicrosoftが市場の伸びに貢献しているというのが、ここ数年と違わないマーケットの共通認識です。

■矢野経済 /RBBToday(2013/1/29):
CRM・SFA、今後SaaSが積極的に導入される見込み……矢野経済研調べ

ただし、見方を変えれば案件単価の大きいコールセンター関連がリプレイス時期を迎え、市場全体を下支えしている側面もあります。CRMの製品分野別のシェアオブボイス(広告投下量シェア)を見れば、現状だとクラウド、それもライセンス販売部分がほとんどを占めているでしょうから、市場規模が増えている=クラウドが伸びていると考えがちです。ただ、このような設置型のリプレイス案件や保守運用マーケットはこれまで大きな収益をもたらしてきた分野ですので、すぐ無くなることはなさそうにみえます。しかし、クラウドの割合が増えてくれば、支出分野としては重複していますので、次第に減っていくことになりそうです。

■ミック経済研究所 /ITPro(2013/05/27):
2012年度、CRM総市場は、前年比102.2%の653,400百万円と、大型のリプレイス案件を中心に、前年度を上回る伸び率で成長


海外のCRMマーケット

では、世界全体ではどうだったのでしょうか? Forbes.comが書いているように、ガートナーの調査によれば、2012年は市場全体で12%成長をとげており、この成長率は他のエンタープライズアプリケーション市場の3倍だということです。ベンダー別シェアや用途別シェアなどは、だいたい日本とそれほど状況は変わらないかなと思いますが、一つ違うのは、マーケティング分野が大きく伸びているというところです。

■Forbes.com:
2013 CRM Market Share Update: 40% Of CRM Systems Sold Are SaaS-Based

上記のForbes.comにもベンダー別シェアが記載されていましたが、調査方法が各ベンダーにヒアリングした出荷金額ベースの数値のため、実感と異なるところが多少ありませんか?より我々の実感に近い数値だと、企業単位で出したシェアになると思います。そこで下記のCRM Switchが面白い調査をしていたのでご紹介します。

調査対象はユーザー企業の従業員で、それぞれ会社の異なる752人から回答を得たとのことです。つまり、企業単位での調査結果となっています。それで見てみると、「メインで使用するCRMは何か?」という問いには、33%がSalesforce.com、20%がMicrosoft Dynamicsと我々の実感に近い数値が出てきています。少し面白いのが、Salesforce.comはアメリカ南部・西部で40%超のシェアを取るほど強く、Microsoftは北東部・中西部で比較的シェアが取れています。地域別な特性があるのでしょうか??

■CRM Switch:
U.S. CRM Market Share 2013

本サイトのパートナーである crmsearchも同じガートナーの調査をもとに記事を出しているのですが、マーケティングオートメーションは、営業管理やカスタマーサポートなどよりも高い年平均10%以上の成長が期待されています。

■crmsearch:
Sizing Up the CRM Software Market

そして、そのマーケティングオートメーション分野ですが、いくつかのベンダーが急成長して市場を引っ張ってきていたのですが、予想に違わず、昨年末から今年の上半期にかけて大手のCRMベンダーに買収されてしまいました。

次回、2013年上半期のトピックの2番目としてマーケティングオートメーション分野のベンダー動向についてご紹介します。


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投稿日:2013年10月2日 カテゴリ:CRM マーケット トップニュース